調査・研究
野生動物の調査から、自然環境保全に関する提案などを行っております。
1. 野生動物のモニタリング・生態調査
対象分類群:哺乳類・鳥類・両生類・爬虫類等
- 分布ヒアリング
- ラインセンサスによる生息状況調査
- 自動撮影カメラや音声記録装置による生息状況調査
- トラップによる捕獲調査
- 銃器(ライフル等)による捕獲(シカ・イノシシ)
- 発信機装着による生態調査
- 糞や胃内容分析
- 探索犬を用いたモニタリング
- ドローンを用いた調査
2. 外来種対策の実施・計画策定
- 生息状況調査(センサスや自動撮影カメラ)
- トラップを用いた捕獲調査(生捕罠や捕殺式罠)
- 探索犬を用いたモニタリングや捕獲
- 外来種対策の計画策定
- 効果的な捕獲技術の開発
- 外来種対策に合わせた探索犬の育成
3. 自然や野生生物の写真・ビデオ素材の貸出
● 映像や写真素材の貸し出し
琉球列島を中心とした自然や野生生物の写真や映像などの素材を有償で貸出ししています。ヤンバルクイナやノグチゲラなど随時追加予定です。
4. 講演会や研修会の開催・協力
● 講習会等の開催
沖縄の自然や外来種問題など、野生動物の写真や映像、標本などを使った普及啓発活動を行っています。また、学校の研修などで現地での野生動物の調査法の体験等の指導を行っています。
5. 研究実績
- 河内紀浩・中村泰之・渡邊環樹(2018) 国内由来の外来種ニホンイタチMustela itatsi による絶滅危惧種ミヤコカナヘビTakydromus toyamai の捕食.哺乳類科学58(1):73-77.
- 河内紀浩・佐々木健志(2002) 沖縄島北部森林域における移入食肉類(ジャワマングース・ノネコ・ノイヌ)の分布及び食性について.沖縄生物学会誌40:41-50.
- 河内紀浩・山本裕治・今井清(2003) 野生雄ホンドテンにおける精巣サイズ,血漿テストステロン濃度ならびに行動の周年変化. 哺乳類科学 43:93-98.
- 河内紀浩・小松知普・岩崎誠・中田勝士(2010) 沖縄島で再発見された絶滅危惧種オキナワトゲネズミ保全のための調査. プロ・ナトウーラ・ファンド第19期助成成果報告書13-18.
- 河内紀浩(2002) 伊平屋島と伊江島からのシロアゴガエルの新記録. Akamata 16:6.
- 河内紀浩・渡邊環樹・前之園唯史 (2017) 宮古諸島下地島と池間島からのオガサワラヤモリの新記録. Akamata 27:41-43.
- 河内紀浩・渡邊環樹・新里和野 (2017) 宮古諸島来間島からのミヤコヒキガエルの初記録. Akamata 27:44-46.
- 田畑真悠・河内紀浩・村田浩一(2006) 神奈川県西部域における外来種アライグマの分布. 神奈川県自然史資料 27:21-26.
- 関義和・六波羅聡・河内紀浩(2008) 神奈川県北西部から山梨県へのアライグマの生息域拡大について. Wildlife Conservation Japan, 11(2):59-64.
- 嶋津信彦・河内紀浩(2017) 外来種亜種ヤエヤマイシガメの多良間島における定着及び島内分布に関する報告.Fauna Ryukyuana 36: 13-17.
- Yamada,F., Kawauchi, N., Nakata, K., Abe, S., Kotaka., N and Takashima, A. (2010) Rediscovery After Thirty Years Since the Last Capture of the Critically Endangered Okinawa Spiny Rat Tokudaia muenninki in the Northern Part of Okinawa Island. Mammal study 35(4): 243-255.
- Takeshi Honda and Norihiro Kawauchi (2011) Methods for constructing a wild boar relative-density map to resolve human-wild boar conflicts. Mammal study 36(2): 79-85.
- Murata C., Yamada F., Kawauchi N., Matsuda Y., Kuroiwa A.(2012) The Y chromosome of the Okinawa spiny rat, Tokudaia muenninki, was rescued through fusion with an autosome. Chromosome Res. 2012 Jan; 20(1): 111-125.